塩系男子のステルス溺愛 クールで無愛想な義兄が、なぜか私にだけ甘すぎる件

 たすくに出会ってから、母親に依存しすぎず精神的にも経済的にも自立したいと思うようになった。母親への情と失望は複雑に交じり合って、ひなたの足を重くする。
 だから思い切って家を出たけれど、将来への漠然とした不安は今もある。

 せめて何かしら特技でもあればとは思うけれど、とにかく要領が悪いのだ。

「教授に見てもらったら? あの人ロボットオタクだし」
「いいよ、そんな恐れ多い」

 趣味で作ったものを見ろなんておこがましい。

「まぁでも自信持ちなよ。初めて作ってこれはなかなかすごい」
「ありがとう。少し自信ついた」

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