塩系男子のステルス溺愛 クールで無愛想な義兄が、なぜか私にだけ甘すぎる件
☆
夜になって一人でごろごろしていたら、知らない番号から着信があった。
「もしもし」
「あ、あのいきなりごめんなさい」
蚊の鳴くような小さな声。
「ヒナか」
「うん。今日ハル君からたすく君に会ったって聞いて」
「なんで連絡しなかった?」
「なにを話せばいいかわからなくて……」
──話すことなんていくらでもあるだろ。どこ住んでるとか。なんでうちの大学来たのかとか。最近どうしてるのかとか。