塩系男子のステルス溺愛 クールで無愛想な義兄が、なぜか私にだけ甘すぎる件
 
「母さん元気なの」
「うん。働いてるし、変な男の人と付き合ったりもしてない」
「なら、いいのか。ヒナも大学出たら完全に自立できるしな」
「たすく君のおかげ。私に勉強教えてくれたから苦手な教科も頑張れた」
「俺は関係ねー」
「私、将来はロボットを作る仕事がしたくて……だからこれからも頑張って勉強しようと思ってる」

 ──あのひなたが、将来設計をちゃんとしてるのか。

 たすく自身はすでに来年会計士事務所に就職が決まっていて、将来は自分も公認会計士の資格を取得するつもりだった。

 高校のゼッケンがついたままのジャージに分厚い眼鏡をして、髪の毛が顔にかかるのがうっとおしいのか、前髪をちょんまげみたいにゴムで縛ったままのひなたを見ていると、なるほど色恋に縁はなさそうだ。
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