塩系男子のステルス溺愛 クールで無愛想な義兄が、なぜか私にだけ甘すぎる件

 長い髪を撫でながら、ミキが頬杖をついたまま横目でたすくを見る。自分がキレイに見える表情を知り尽くしてる感じがする。男が好感をもつ話し方、声のトーン、そして思わせぶりな微笑み。
こいつは、強豪女子ばかりの女子アナの中でも大物になるに違いない。

「別に。ただの昔の知り合い」
「ずいぶん素朴そうだった。ああいう子がタイプなのかなって」
「だから違うって」

 ひなたなんてまだガキンチョであり、別に異性として気になるわけでは断じてない。

「まー、たすくの趣味はいまだにわからないから。今じゃたすくの冷たさに気づいて言い寄る猛者もいないしな」
「誰にでも、平等に冷たいからね。私にも。私たすく以外にあんな対応されたことない」

 ミキが笑う。
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