塩系男子のステルス溺愛 クールで無愛想な義兄が、なぜか私にだけ甘すぎる件

 ──来年から芸能人みたいな生活だろうし、すぐに忘れるだろ。

 噂しているとミキがやってきた。学内では有名だし憧れている女子も多いから視線がさっと集まる。

「あ。ミキちゃん。今たすくに説教してたとこ。人の気持ちをわかるようになれって」
「そんな能力たすくには必要ないんじゃない。今のままでいいと思うの」

 自信に満ちた笑み、そして言葉。容姿に恵まれ、実家に恵まれ、頭脳にも恵まれたゆえの余裕。
 ミキを見ていると、なんだか考えさせられる。
 
 恵まれているがゆえの余裕は本物なのだろうか。そういうの抜きにしてもこういう笑顔を浮かべられるのだろうかと。

「たすくが、居酒屋で女の子に電話番号渡してたのはびっくりした。あの娘だれ?」
< 138 / 311 >

この作品をシェア

pagetop