塩系男子のステルス溺愛 クールで無愛想な義兄が、なぜか私にだけ甘すぎる件
本人は愛情だと思っているぶん、たちが悪い。
外ではひなたの心を映したようにもう1週間も雨が降り続けていた。
木造の築80年のアパートは、格安家賃ではあるが、隙間風も吹くし、時々雨漏りもする。
ときどき、天井にうっすら水のシミができてポツリと雨粒が落ちてくることもあった。
「はぁ、やりきれない」
自分の気持ちが通じないからと言って、相手を殺したいとまで思ってしまうなんて理解できない。そんなものは愛情でもなんでもない。
「TABOT、どうして愛情の振りして、人は人を支配したがるの?」
[そういうヤツは、もとから自分しか愛してねーんだよ。関わるなよ、そういう馬鹿とは]
「そうだよね」