塩系男子のステルス溺愛 クールで無愛想な義兄が、なぜか私にだけ甘すぎる件

 ひなたには恋愛はまだ早い。地方から出て心細いから、好きじゃなくても寂しいとか誰かに頼りたい一心で上京してすぐ変なのと付き合う新入生は多い。

──それでなくても10代後半なんて発情しっぱなしみたいな奴もいるからな。
 
「ひなたが変なことに巻き込まれないよう俺が気を付けてやらないと」

 マモルには聞こえない程度の小声でたすくは一人呟いた。

 とはいえ、ひなたに会いに行く理由がない。別に彼氏でも家族でもない女の子に会いに行くには理由が必要だった。
そんなことを考えているとマモルのスマートフォンに電話が来る。最近彼女ができて馬鹿みたいにはしゃいでいる。
 恋愛であそこまで浮かれる気持ちは、たすくにはわからなかった。
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