塩系男子のステルス溺愛 クールで無愛想な義兄が、なぜか私にだけ甘すぎる件

「え? 実家から野菜? 今日持ってきてくれるの? 一緒に鍋しよー」

 その言葉に、そういえば、先週親父が贈ってくれたリンゴが大量にあって困っていた。リンゴは皮を剥くのが面倒だし、一人暮らしの男子が段ボールいっぱいのリンゴを消費できるわけがなかった。
 ひなたは栄養が足りていなそうだし、リンゴを渡すにはちょうどいい相手かもしれない。

「俺、ちょっと帰るわ」

 マモルに口パクして、学食を去る。
 用事ができたから、仕方ない。別にひなたに会いたいわけではない。ただリンゴが邪魔だから持っていくだけで。
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