塩系男子のステルス溺愛 クールで無愛想な義兄が、なぜか私にだけ甘すぎる件
──リアルな夢だなー。
こんなに何度も自分勝手に鳴らす人が現実にいるわけない。再びひなたが深い眠りに落ちていくと、再びチャイムが鳴る。
「ふぁっ」
宅配便でも来たかと慌てて飛び起きると、まだチャイムが鳴っている。ぼさぼさの頭のまま、扉を開けると、たすくが立っていた。
「なんだ、その頭。鳥の巣でも作るのか」
「いっ、今寝てて」
「相手を確認もしないでいきなりドア全開にしたら危ないだろ」
確かに慌てて迂闊だった。女の子の一人暮らしは色々気を付けないといけないことがあるのだ。
「これ」
袋に入ったリンゴを渡される。