塩系男子のステルス溺愛 クールで無愛想な義兄が、なぜか私にだけ甘すぎる件

 慌てて戸棚から、とっておきのご褒美に買っておいたお菓子を差し出す。

「さんきゅ」

 なんとか話題が変わって胸を撫でおろした。

「うわ! なんか天井から水落ちてきた」
「ごめん。たまーに雨漏りするんだけどほんの少しだから」

 慌ててたすくにタオルを手渡す。

「大丈夫なのか。このアパート。鍵もなんか古そうだし、俺でもピッキングできそうだぞ」
「ピッキングしても盗むものないから……」
「ばーか。お前、金以外にも危険はあるだろ」
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