塩系男子のステルス溺愛 クールで無愛想な義兄が、なぜか私にだけ甘すぎる件

 目がおかしいのか、脳がおかしいのかわからないけれど、とりあえずひなたと暮らし始めて、戸惑うことが多い。

「たすく君、なんか怒ってる……?」
「いや別に」

 凝視していたせいか、ひなたが顔色を窺ってくる。
 一度荷物を一緒に取りに帰ったが、雨漏りのほうが悪化して、部屋はびしょ濡れで、ダメになったものも沢山ある。
 なので、ひなたはたすくの寝巻を着ているのだが、だぼだぼで、ひなたの小ささが強調されて、これもまたかわいく見える。

 ──冷静になれ。ひなたは別に色目とか使ってきてるわけじゃない。

 心臓がいつもより早い。ひなたのつるっとしたおでことか、田舎の子供みたいに赤い頬に触れてみたい。
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