塩系男子のステルス溺愛 クールで無愛想な義兄が、なぜか私にだけ甘すぎる件

「この度は、巻き込んでしまい、申し訳ありませんでした」

 椅子から立ち上がり、深々と頭を下げる。より一層店内で注目が集まるのがわかったけれど、けじめとしてしっかり謝りたい。

「なんか俺がいじめてるみたいなんだけど。座れよ。お前そもそも被害者じゃん。それともあの男に恨まれるようなことしたのかよ」
「いや……したといえばしたんですけど、話すと長くて」
「別に怪我もしてないし、いいよ。お前の交友関係とか興味ねーし」

──なるほど、ひなちゃんを好きになるだけあるな。

 たすくは、口は悪いがハルのプライバシーに配慮して、言わずに済むようにしてくれている気がする。根がまっすぐなのだろうが、わかりにくい。 
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