塩系男子のステルス溺愛 クールで無愛想な義兄が、なぜか私にだけ甘すぎる件
 ハルと会った帰り道、たすくはひなたのことを考えていた。間抜けでお人好しで、人のことばっか優先して損してばかりで、不運ばっかり続いているのに、誰のせいにもしないで頑張っているひなたが不思議だった。

 自分だったら、恋愛優先の母親にブチ切れて家出をしてグレてもおかしくない。
 けれどひなたは誰に文句を言うでもなく、恵まれない環境で大学に合格してバイトも頑張って、将来の夢のために変なロボット開発まで深夜までやっている。
 まともじゃない環境で、まっとうに育つには相当な努力が必要だ。
 スタート地点が違うのだ。

「あいつ、頑張ってるよな」
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