塩系男子のステルス溺愛 クールで無愛想な義兄が、なぜか私にだけ甘すぎる件

 ハルとは男女の仲ではないという。噂にならないためにも今後は、多少距離を取った付き合いをすると言っていた。だが、ひなたが友人として好きなら別に普通に仲良くしたらいい。変人のひなたが、普通の女子の群れに入れば浮くのはわかっている。
 大学に入ってからもバイトとロボ開発に明け暮れてボッチなようだし、気心の知れた友人は必要だと思う。

「あいつ、彼氏じゃなかったのか」
「ハル君? いや、全然。コスメとかこなれて見えるファッションのコツとか教えてくれたけど」
「そうか」

 今までハルとひなたを見るたびに、得体の知れない苛立ちを感じていた。それがなんなのか、認めたくなかった。
 人のことなんてどうでもいいのに、ひなたのことだけは一挙一動が気になる。
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