塩系男子のステルス溺愛 クールで無愛想な義兄が、なぜか私にだけ甘すぎる件

 ハルがひなたは案外モテると言っていた。今もバイト先でちょっかいを出してくる男がいるとかいないとか。

 底抜けのお人好しで損な役回りばかりをさせられている、性格の悪いロボット開発が趣味の変人なのに。

 ──俺はひなたが好きなのかもしれない……。

 薄々気づいてはいたが、ハルと話して確信に変わる。とはいえ、鈍いひなたがなにも行動せずに気づくとも思えない。
 ひなたの手を握ろうとしたその時。

[ひなた! そろそろ寝る前の片づけだ。髪の毛一本残すんじゃねーぞ]

 思わず言いかけた言葉を、TABOTのリマインダー機能が打ち消す。
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