塩系男子のステルス溺愛 クールで無愛想な義兄が、なぜか私にだけ甘すぎる件
 いつまでも卑屈なひなたの腕をぐっと掴んで、キスをした。
 不安定な子供時代を過ごしたひなたは、過剰に人に気を使う。そのせいで距離感がいつまで経っても縮まない。

 突然のことに、ひなたは硬直していた。

「た、たすく君?」
「そろそろ気づけ。鈍感娘」

 非常に癪に障るが、はっきりハルに言われてようやくこの感情に名前がついた。

 ──ヒナが好きだ。

「え。え。え???」
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