塩系男子のステルス溺愛 クールで無愛想な義兄が、なぜか私にだけ甘すぎる件

 店長が同じ時間に上がるから、今日は送ると言われ、強引についてこられた。ちょっと最近距離の詰め方が怖くなってきている。

 ──遠慮してるわけじゃなくて、怖いしイヤだけど、なんて言ったらいいのかわからない……。

 仕方なく夜道を二人で歩いていくと、前からたすくが来た。

「ヒナ。迎えに来た」
「え。春日さんの彼氏?」

 たすくが現れ、驚いた店長がひなたに訊ねる。

「一緒に暮らしてるんで」
「あ、そう。春日さん、意外とやり手なんだね」

 たすくが答えると店長は、すぐに逆方向へと消えていった。

「やり手ってなんだろう……」

 なんとなく侮辱された気がする。
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