塩系男子のステルス溺愛 クールで無愛想な義兄が、なぜか私にだけ甘すぎる件


「ヒナ……したいんだけど」

 ぎゅっと抱き寄せられて、甘く囁かれると頭の奥が痺れたようにクラクラした。さすがにその意味が分からないほどには鈍感じゃない。

「こ、心の準備が……」

 人に見せたことのないところまで見せることになると思うと、がっかりさせないか怖くなる。一応知識はあるけれど、どんなふうにしたらいいのか、まるでわからない。

「そんなのいらんて……」
 
 キスしながらたすくの大きな手が、服の下に入ってくる。触れ合うと骨格とか筋肉とか自分の体とずいぶん違うなと気づく。

 ──キス、気持ちいい。
 
 くっついてると安心するし幸せな気持ちになれる。この世で一番信頼できて、好きな人。その分だけ失うのが怖い。

「ふぁっ」
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