塩系男子のステルス溺愛 クールで無愛想な義兄が、なぜか私にだけ甘すぎる件
「一緒に暮らしてるの、知ってっから」
「そうなんだ」
「すぐ行く。大学は休んでもいいだろ」
大慌てでボストンバッグに着替えを詰め込んで、空港へ向かった。ほんのひと時だけ幸せだった日々を過ごした家。大好きなコウシャクと優しいおじさんがいる家。
飛行機に乗っている間、たすくは無言だった。大切な家族だから、きっとたすくも不安でいっぱいのはずだ。そっと手を繋ぐと、ぎゅっと強く握り返された。