塩系男子のステルス溺愛 クールで無愛想な義兄が、なぜか私にだけ甘すぎる件
「やぁ、久しぶり」
「その……ご無沙汰してます」

 元義父は、優しく二人を迎え入れた。ひなたの手を離さないたすくを見てもなにも聞かなかった。

「ひなたちゃん、来てくれてありがとう」

 リビングでは、ペット用のベッドでコウシャクがぐったりとしていた。ひなたと暮らしていた頃の元気さはもうなくて、息も絶え絶えだった。

「コウシャク、来たぞ。ひなたもいる」

 たすくがコウシャクに声をかけると、うっすらと目を開けて、弱弱しくしっぽを動かした。
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