塩系男子のステルス溺愛 クールで無愛想な義兄が、なぜか私にだけ甘すぎる件

 みんな研究熱心で他にも女子が一人いるが、別に色恋が始まる気配もない。
 もしかして心配してくれてるのかなと思ったけれど、さすがに自意識過剰かなと思う。
 相変わらず、男性は苦手だけど、たすくだけはずっと大丈夫だった。ハル君は完全にお互い異性として意識していない同志のようなものだから苦手意識がない。たすくも自分に興味が一切ないからだと思っていた。

「私、人付き合いとか勉強とか、苦手なことは沢山あったんだけど、中学生の時にたすく君に出会って変わろうって決めたんだよ」
「え?」
「自分の人生、自分の力で変えろって言ってくれたから、嫌なことがあっても腐らずに頑張れた」
「たかが高校生が年下にイキって説教しただけじゃん」
「それでも私には必要なことだった」
< 261 / 311 >

この作品をシェア

pagetop