塩系男子のステルス溺愛 クールで無愛想な義兄が、なぜか私にだけ甘すぎる件
──それでもそれなりにしてると思うんだけどな。
大阪行きのことを聞かねばと思いつつ、どこか怖い気もして、今この瞬間の甘い抱擁に身を委ねた。
以前は別の部屋で寝ていたが、ひなたを自分の部屋へ行かせないためにリビングに大き目のソファベッドを買った。
ひなたの暮らしていたアパートは取り壊しで、新しい部屋が見つかれば出ていくつもりだとひなたは言うが、出ていってほしくない。
来年就職する会社で、一年間間大阪で研修を受けることになると言われたのが先月のこと。ひなたにはまだ言えていない。
たった半年とはいえ、結構離れるのがキツい。幼い頃から、広い自宅で家に一人でいることが多かったせいか、人と長時間一緒にいるのが苦手だった。
それなのに、今では、もう家にひなたがいない生活を考えるとブルーになる。
「したいんだけど」