塩系男子のステルス溺愛 クールで無愛想な義兄が、なぜか私にだけ甘すぎる件
軽いキスを重ねていくうちに、ひなたの体温も上がるのがわかって嬉しくなる。ひなたになんらかの性的なトラウマがあるのは察していたから、一方的に欲を押し付けたりはしたくなかった。だから一緒に暮らし始めてからは相当我慢してきた。でももう無理だった。
「ヒナ、背中に手まわして」
きゅっと手を伸ばしひなたが抱きついてくる。もっと愛しくなってキスを落とす。これ以上の幸せを自分は今までの人生で味わったことがない。
首筋から胸に唇を落とすと、ひなたが控え目に声を上げる。もう少し虐めたくなる。追いつめたくなる。
愛しいものをいじめたいなんて欲は矛盾している気もするけれど、これも恋の摩訶不思議か。
人を好きになると馬鹿みたいになる。今までさんざんそういうのを冷めた目で見てきたのに、自分が馬鹿になっている。
まだ行為に慣れないひなただから丁寧に扱ってきたけど、むちゃくちゃにしてやりたい気にもなる。ひなたには自分しかいないのだと、わからせてやりたいという乱暴な欲望。