塩系男子のステルス溺愛 クールで無愛想な義兄が、なぜか私にだけ甘すぎる件
 最近少し焦っている。ひなたに卒業後の話をしなければと思いつつ、言い出せない。理由は簡単。そのことを思うと自分が辛いからだ。
 毎晩一緒に寝て、朝起きたらひなたがいる。
 それでも時間が足りない。もっと一緒にいたい。

 大学生とはいえ、お互い多忙で最近は特にゆっくりいちゃつく時間も足りてない。というか、お互い暇な日は一日中ベッドで抱き合って過ごした日もあるけれど、それでも足りないと思ってしまう。

 ──これじゃひなた依存症だ。

 ちょっと気に入らないのは、そう思っているのは自分のほうで、ひなたは将来に向けて努力を重ねている。義妹だった頃とは違う。自分の足で未来へ進むのだという意思を感じた。
 
 ──こいつも少しは恋煩いくらいしてくれないものか。
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