塩系男子のステルス溺愛 クールで無愛想な義兄が、なぜか私にだけ甘すぎる件
自分はイベントの手伝いにでも駆り出されたのだろうか。そんな話聞いてない。照明係くらいならできるかもしれないけど、詳細くらい聞かせてくれないとなにもできない。
固まっているひなたをよそに、司会が出場者に質問していく。
「どうして、ミスコンに出ようと思ったんですか?」
司会が、ひなたにマイクを向けた。ステージの下にいる人たちがクスクス笑っているのが見えた。
慌てて否定したかったけれど、驚きすぎて声が出ない。
もしかして、自分はミスコンに参加したことになっている?
恐ろしい悪夢を見ているようだ。一体なにが起きているのか皆目見当がつかない。
がくがく足を震わせ、立ち尽くしていると、たすくが人の間を抜けてこちらへ向かってくるのが見えた。