塩系男子のステルス溺愛 クールで無愛想な義兄が、なぜか私にだけ甘すぎる件

「た、たすく君……」
「ヒナ、帰るぞ」

 ためらいもなく、ステージの上にやってきて、ひなたの手を引いてその場を去ろうとした。

「これからみんなに票を入れてもらうのでダメです」

 司会がたすくを慌てて止める。

「そうよ! その子に何票入るかわかるまで帰っちゃだめでしょ」

 数人が意地の悪い声をあげると、そうだそうだと声が続いた。

「票とか意味ねーわ。どう見てもひなたが一番かわいいだろが」
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