塩系男子のステルス溺愛 クールで無愛想な義兄が、なぜか私にだけ甘すぎる件
「病院行かなくていいのかよ。親父に診てもらうか?」
「た、たまにあるんです。大丈夫。大丈夫です。迷惑かけてごめんなさいっ。お義父さんとお母さんには言わないで」
グロテスクな皮膚の斑点を見られたくない一心で、ひなたはしゃがみこんでうずくまった。長年患っている蕁麻疹だった。死ぬ病気ではないけれど、見た人はびっくりするだろう。
「お前さ……嫌なことはちゃんと言えよ。辛い時は誰かに頼れよ。じゃないと踏みにじられるだけだぞ」
苛立ちを隠さない声。きっとひなたに呆れているんだろう。自分だって情けない自分が大嫌いだ。
「ごっごめんなさい」
耐え切れず声を殺して泣いていると、たすくが持っていたタオルをひなたの頭にかけた。