前世恋人だった副社長が、甘すぎる
「あの……私、これにします」
結局決めたのは、深い青色のタイトドレス。
「こっちも可愛いけど……」
隣にある、紅色のドレスを指差しながら告げた。
だが、最終判断は怜士さんにしてもらおうかなんて甘い考えがいけなかった。
怜士さんは真顔のまま言い放ったのだ。
「それなら、この二つを購入しよう。
こちらの紅色のドレスは、後日俺の家に送ってくれ」
「……え!?」
慌てる私に、
「どうしたんだ?」
余裕の表情の怜士さん。
彼はそのままさも当然のように告げるのだ。
「俺と結婚するなら、社交の場は増えるだろう。
だからドレスは何着も用意しておいて損はない」