前世恋人だった副社長が、甘すぎる


そんな中……


「怜士、お取り込み中ごめんな。そっちの女性は?」


不意に明るい男性の声が聞こえ、はっと我に返る。

私は今、怜士さんにぎゅっと抱きしめられ、耳を舐められていて……こんな恥ずかしい場面を見られたことに、さらに恥ずかしくなる。

真っ赤になって顔を押さえる私の横で、平常心の怜士さん。

ただ、ちっとあからさまに舌打ちをしたのはよく分かった。



「なんだ、邪魔するな」


怜士さんは甘く優しく私を抱きしめているのだが、首から上だけは冷めていた。

いつもの氷の副社長の顔で、男性を見る。……そう、睨んだりする訳でもなく、ただ冷めた目で見るのだ。

だけどこの相手もメンタルが強いらしい、怜士さんの冷めた視線なんて気にせず、楽しそうに笑いながら言うのだ。


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