前世恋人だった副社長が、甘すぎる
泉と彼氏の歌が終わり、入れ替わりに友達が呼んだ男友達が歌い始める。
それで近くに戻ってきた泉が、また興味津々に聞いてくるのだ。
「ねえ、穂花!彼氏がいるなら教えてよ!!」
いや、泉に教える間もなく私は異動になってしまった。
そして泉は、ここに座る怜士さんを副社長だとは、間違いなく気付いていないのだ。
しかも、
「怜士さん、仕事何やってるの?
穂花とどうやって知り合ったの?」
なんて、副社長に向かってタメ口で話し始めるのだ。
なんとか泉を制しようと思うが、突如怜士さんの存在を明かされた泉の興奮は止まない。
だけど怜士さんは意外にもにこやかに、
「俺が穂花が働いているホテルに行った時に、一目惚れしたんだよ」
なんて恥ずかしいことを堂々と言い始める。
だから私は顔に血が上ってしまって、何も言えなくなってしまった。