前世恋人だった副社長が、甘すぎる
穂花の言う通り、同じことを二度繰り返してはいけないと思った。
きっと俺が穂花と駆け落ちでもしたら、あの時の二の舞になる。
例え、この命が残ったとしても、俺の心はまた死んでしまうだろう。
そう、俺は穂花に会って、心が生き返った。
九年ぶりに心から笑ったし……初めて人を愛しいと思った。
そして薄々気付いていたが、穂花にも記憶が残っていることを確信した。
穂花は俺のことをどんな目で見ているのだろう。
可哀想な男?それとも、貧乏人が何やってんだ?
……どう思われてもいい、俺の心は穂花にしかないのだから。
あぁ、穂花に会いたい。
またあの無邪気な笑顔で俺を見て欲しい。
俺が悪戯をすると、頬を染めて「もう!」なんて言う。
そんな穂花を俺のものだと言って、めちゃくちゃに抱きしめてしまいたい。