前世恋人だった副社長が、甘すぎる
泉はいたずらそうな笑みを浮かべる。
「副社長、イケメンなんだよ。
家は代々黒崎ホテルグループの経営者で、副社長もゆくゆくは社長になるし!」
そう、現代では一般市民の私とは、全く違う世界の人間副社長。
前世の私とマルクと同じ、いや、それ以上かもしれない。
「副社長は社員からも人気が高いんだけどね……
でも、性格がめちゃくちゃ悪いらしい」
「……え?」
「別名氷の副社長って呼ばれているくらい冷酷らしい」
「そうなんだ……」