どちらとの恋を選びますか?【後編】~元彼御曹司のとろ甘愛に溶かされて
 体を離し、頬を撫でると、また涙が溢れ出していた。
 「そんな、しおらしいこと言うなよ。帰るまで我慢しようと思ってたのに」

 愛を伝えるように唇を奪うと、それに応える咲羅から、俺への愛情が流れ込む。

 咲羅…その思い、絶対叶えるからな。

 「さぁ、2人の家に帰ろう」

 マンションの前に着き、車を降りて咲羅を抱き寄せた。
 「咲羅、俺はこのまま会社に向かう。荷物は元のところに片付けておくんだぞ」
 「陽…やっぱり私も」
 「咲羅は何も心配するな。俺を信じて待ってろ。さぁ、行って」

 不安な顔で何度も振り返る咲羅を見送って、車に乗って会社に向かった。

 もう約束の時間はとっくに過ぎてる。
 先回りするか…
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