どちらとの恋を選びますか?【後編】~元彼御曹司のとろ甘愛に溶かされて
 方向を変えて、俺は見合い相手先の会社に向かった。
 受付に行くと、スーツも着ず、普段着で来た俺を怪しんでいたが、幸い、顔見知りの専務が通り、俺の事を説明してくれて、社長に連絡してくれた。

 「社長がお会いすると申しております。そちらのエレベーターに乗っていただくと、最上階が社長室になります」
 「ありがとうございます」

 最上階に向かうと、秘書が出迎えてくれて、中に入るとそこには社長と、初めて会うお見合い相手の令嬢もいた。

 「本日は、大変申し訳ございません」
 「私達との約束より、大切なことがあるんですね。私達を後回しするほどの用事ですか?」
 「はい。私にとっては、何よりも優先することです」
 「ほぉ…言い切る勇気を買いましょう。それで、言い訳は何ですか?」
 「どうしても、お話をしたくて来ました」
 「私の娘との縁談を受けたい、ってことかね?」
 「いえ、その逆です。きっちりとお断りしようと」
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