四季くんの溺愛がいくらなんでも甘すぎる!
学校の鞄から数学の教科書を引っ張り出して、
天板がガラスのテーブルの上に広げた。

テスト範囲のページを四季くんに見せたけど、
どの公式を見ても私には謎の記号にしか見えない。

こんな問題が解けなくったってきっと、絶対に生きていけるもん。

「勉強は楽しくやらなきゃ身にならないよね?」

「え?うん、そう…かな?」

「だからさ、楽しく勉強しようね?」

「できるの?」

「シュリが問題をひとつ正解するごとにご褒美あげる」

「ご褒美って?」

「シュリが好きなもの」

「えー、なんだろう」

「まずは数字に慣れようか?じゃあ、1+1は?」

私を試すみたいにニヤって笑う四季くんに、
私は頬を膨らませて見せた。

「もー!バカにしすぎだよ」

「数字に慣れる練習だからね。はい、答えは?」

「に!」

やけくそになって答えた私のくちびるに、
四季くんはかすめるみたいなキスをした。

「よくできました」
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