四季くんの溺愛がいくらなんでも甘すぎる!
「こんなの練習にもなんないよ」

「じゃあもう少し難しいやつね。100+100は?」

「…にひゃく」

次はもう少しだけ深いキス。

「ン…」

「楽しくなってきた?」

「四季くん、バカにしてるでしょ?」

「もっとして欲しいってこと?」

「ちがう!」

「じゃあこの問題は?」

四季くんが私の教科書のすみにサラサラって何かの問題を書いた。

見たことのない式と、また記号の羅列みたいな物を書いて、「この公式を使ってね」って言われた。

こんなの分かるわけないじゃん。
テスト範囲かどうかすら覚えてないし。

一応シャーペンを握ってみたけれど、
式と公式をどの角度から見てもなんにも思い浮かばない。

「こんなの分かんないよ…」

「そりゃそうだよ」

「え?」

「三年生の範囲だもん」

「ねぇ!ひどい!」

「いじわるしてごめんね?でもシュリも悪いよ?」

「どうして?」

「習ったとこの範囲くらい覚えてなきゃ、ね?」

むーって顔をしたら、
私の眉間を二本の指でピッて伸ばしながら「可愛い顔が台無しだよ」なんて言われてしまった。
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