四季くんの溺愛がいくらなんでも甘すぎる!
四季くん、もっと甘く溺愛して!
翌日には海斗さんから朗報が届いた。

四季くんちのリビングでだらだらしていたら、
四季くんに海斗さんからメッセージが届いた。

そのメッセージを読みながら、四季くんがクスクスと笑う。

「どうしたの?」

「ことりさん、SNSとかも全部消して、海斗にお前らのことブロックするから二度と関わるな。関わったらケーサツ呼ぶ、って脅してきたんだって」

「あはは。好都合だね」

「ほんと、面白いひと」

四季くんとの平和が守られるならなんだっていい。
ああいうひとだから、またどんなヒステリーを起こすか分からないけれど、
私達は大丈夫。

縛りつけて、従順を誓わせる愛しか知らないあのひととは違う。

信頼して、信じ合える私達の絆は負けたりしない。

ちゅ、って四季くんにキスしてたら、
リビングのドアがガチャって開いて、慌てて離れた。

「あら、ごめんなさい?」

お昼前の十一時。
四季ママが帰宅した。

「おっ…おおおじゃましてますっ!」

「ちょっとシュリちゃん、動揺しすぎ」

「あのっ、お疲れ様です…!すみません、ママさん達がお留守なのに…」

「なに言ってるのよー。いずれはあなたの自宅でしょ?」

「えっ」

「あら、シュリちゃんもそのつもりでいてくれてるって思ってたんだけど」

「母さん。シュリを困らせんなって」

「シュリちゃん、四季じゃあ結婚相手としては不足かしら?」

「そんっなわけないじゃないですか!四季くんじゃなきゃ一生結婚なんてしません!」

「私もよ!シュリちゃんじゃなきゃ結婚なんてさせないっ!」

「ママさん!」

「シュリちゃん!」

ガシっと抱き締めあう私達を、四季くんはグググって引きはがそうとした。

「四季はどうなのよ」

「なんでそんなことシュリより先に母さんに言わなきゃいけねーんだよ」

「ま、いいわ。あのね、ちょうどいい物があるのよ」
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