狂愛〜虎を照らす月〜
「知ってるか?深月。
極道の男は、結婚すると強くなる。」


「え?」


「帰る場所ができるからだ。
自分の命を、より大事にする。
この世界にいると、死と隣り合わせだ。
覚悟は出来てる。
女が、弱みになるのは間違いない。
でも、それ以上に、守るために強くなるんだ。
何があっても、生きて帰ってくるから」


「岳、、、」


「何があっても。
何を犠牲にしても、お前だけは守る。
お前のために、生きる。
俺の命は、お前のものだ。」

深月は涙をサッと拭いたと思えば、
またあの顔になる。
覚悟を決めた女の顔。

「ありがとうございます。
一生、あなたについていきます。
この命、あなたに捧げます。
一生、あなただけを愛すると誓います。」

そう言って、ソファーから降りて、俺の前に三つ指を立て、頭を下げた。


本当に。
こんな女、よく今まで隠れてたな。
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