狂愛〜虎を照らす月〜
そして、すでに食事がテーブルに準備してあって、2人でそこに向かい合って座った。

うわー美味しそう!


「目がキラキラしてんぞ」


「美味しそうなんだもん!すごいね!」


「ははは。よし。食うぞ」


「うん!いただきます!」

私は大きな声で挨拶して、食べ始めた。

「おいしー!!岳!おいしいね!ありがたいね!」

「そうだな」
岳は、ニコニコと微笑む。

この時、組員が影から覗いて、涙を浮かべて嬉しそうにしていたなんて知らずに私はバクバク食べた。


いつの間にか、朔さんも陸さんも一緒になって様子を見にきていた事も。


「はぁー。お腹いっぱい。ごちそうさまでした」


「なんだかんだ、何も食ってなかったもんな。悪かったな」


「ううん!大丈夫。岳は?足りた?」


「まだ食えるけど、やめとく。太るし」


「岳もそういう事気にすんの?」


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