狂愛〜虎を照らす月〜
「ははは!なんだ?」


「ヨガは?もう行けない?」


「今まではどうやって行ってた?」


「繁が送り迎えしてくれてたよ」


「んじゃ、そのままで大丈夫だ。」


「良かった!」


「どれ、んじゃ風呂入るぞ」


「これは?」
私は食べ終わった食器をみる。


「あとは組員がする」
だよね。

仕事をとったらいけない。

「わかった。ごちそうさまでした!!」

私は聞こえるように、大きな声を出した。


「クククク。行くぞ」


そして、いつもの大浴場についた。
そして気づく。


「あれ?そう言えば、、女風呂はないの?」


「お前んちは女風呂あんのか?」


「あるよ!」


「ははは!そうか。うちはここだけだ。俺が入る時は誰も来ない。これをこうする」

入り口の横に数枚の札があって、そのうちの一つをひっくり返すと、岳の名前の札だった。

なるほど。これで、誰が入ってるかわかるって事ね。
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