狂愛〜虎を照らす月〜
すると、奥の方に陸さんと朔さんを見つけた。

陸さんと朔さんは、ひとつの部屋の前のドアをまるで守るように、険しい顔をして立っている。


あそこだ。
間違いない。
岳は、あの部屋にいる!!


私は、そっちに向かって走る。


「深月ちゃん!?」
陸さんが驚いた顔をする。


「岳!いるんでしょ!?」


「深月ちゃん。ごめん。言えない」


「岳が帰って来たの見たよ!」
もう、敬語なんて飛んでいってしまう。


「ここにいるんでしょ!?会わせて!」
私はすごい剣幕で詰め寄る。


「深月さん。頼みます。部屋に戻ってください」
朔さんが、冷たく言い放つ。


何なの!?みんなして。
何で、遠ざけるの!?


「なんで!?何を隠してるの!?言って!!」


「深月ちゃん、、、。頼むよ。あんたのためなんだよ」
陸さんが、少し威圧的に言う。


陸さんの目が、、

朔さんも目が血走って、、



この顔見た事ある。

兄達が、前に凄い血の匂いを付けて帰ってきた事がある。
その時、こういう目をしていた。


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