狂愛〜虎を照らす月〜
私はそっと、岳の頬に手を添えた。

「岳。私を信じて」


岳は、瞳を揺らす。


「大丈夫だから」


「ダメだ。お前を傷つけたくない。
わかってくれ」



「岳」



「私を信じて」

岳の両頬に手を添えて、しっかりと目を見て言う。


岳が、瞳を揺らして葛藤しているのがひしひしと伝わってくる。


「岳」








「深月、、、、」


岳の、見たこともないような深く吸い込まれそうな瞳の奥に、私に助けを乞うているのがわかった。

それでいい。

私がコクっと頷くと同時に、顔を押さえられ噛み付くようなキスが落とされる。

一気に下の服を脱がされ、岳がそのまま入ってきた。


岳の熱を直に感じる。
ヤバい。これは。


岳はタガが外れたように、まるで虎が暴れるように、もがき苦しむように、私に向かって腰を打ちつける。


それでいい。
何も、我慢しないで。岳。

全部、全部受け止めるから。
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