狂愛〜虎を照らす月〜
この日のために、美容院にも行ってインナーカラーだった髪色は、ダークブラウン一色に染めた。

今日は前髪もセンターから分けて、ビシッと固めて耳にかけ、ストレートにして後ろに流している。


岳は、私をみて目を大きくしたまま何故か動かない。

「岳。どう?へん?」


「、、、、、。」


え?
聞こえてないのかな?
やっぱり、変だった?

店員さんは、物凄く褒めてくれたんだけどな。

あんまり褒めてくれるもんだから、ついつい調子に乗ってこれを選んでしまったんだけど、、


「岳?」


岳は、ハッとした表情をしたかと思えば、フッと笑った。

あ、良かった。
この顔は、大丈夫って顔だ。


「見惚れてた。深月。綺麗だ。本当に」


そう言って、私の正面までくると、腰を引き寄せ私の後ろで手を組んで抱きしめてくれた。
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