狂愛〜虎を照らす月〜
「深月。寝れないか?」

起きてたの?

「いや、、うん」



「、、、そうか。深月。」


「ん?」


岳を見上げれば、瞳は閉じていた。
私はまた顔を戻した。

そして岳は、話し出す。

「深月。俺。
今日、お前を助けに行ったとき」


「うん、、」

何を言われるんだろう。



「アイツらを前に、睨むお前を見て、、」


「うん、、」


「それすらも、綺麗だと思った」


「え?」

もう一度、岳を見上げれば、静かに私を見つめ見下ろしていた。


「イカれてると思ったか?」

そう言って、嘲笑うかのように、それでも妖艶にクスッと笑った。

私は顔をブンブンと横に振る。


「むしろ、私がイカれてるって思った」



「それなら、イカれてる者同士だな」
岳はクスッと笑う。
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