狂愛〜虎を照らす月〜



「本当に。俺を煽る天才だよな」


そう言って、嬉しそうに岳は私の好きなところを攻める。

岳をこうして、振り回せるのも私だけ。



「岳っ、、、愛してる」


「俺もだ、、深月ッ
お前だけだ。
こんなに俺を狂わせるのは、、クッ」


岳の狂気に満ちた愛を受け止められるのは私だけ。

岳のために、私は強くありたい。

岳に幸せを与えたい。

何気ない日常が、どれほど幸せなものなのかを思い知った。

それでも、どんな危険が待っているとしても、これからも岳の側で笑っていたい。
いつまでも一緒に。

ずっと。ずっと。

この身尽きるまで。

愛し合いたい。

この、凶暴な虎を照らす月に私はなりたい。










「狂愛〜虎を照らす月〜」
-END-
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