狂愛〜虎を照らす月〜
でも、この声を前に私は言う事を聞いてしまう。

そして、肘を付いてなんとか顔を上げ、肩越しに振り向けば、キスが振ってきて、私の口の中で暴れる。

息が出来ない、、、。


「目を開けろ。深月。」


必死に、追いかけてくる舌に絡みつきながら目を開ける。


岳に初めて会ったあの日も、何故か岳の声だけが聞こえた。


すでに私は、岳だけに反応するようにつくられているのかもしれない。


岳に見つめられ、岳が発する声を聞けば、何故か支配されてしまう。
身体が勝手に反応する。


岳に打ちつけられ、噛みつかれ、本能を刺激される。

苦しい。でも、やめないで。


「もっと。、、、足りない。岳」


ほら。私の口から出る言葉は、岳を煽る。
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