狂愛〜虎を照らす月〜
朔は黒のフルスモークのエスカレードに乗る。


今日はこっちか。


いつもはベンツのセダンだ。


朔が運転席。
陸は助手席に乗った。


「兄貴。なんて言って連れ出す?」
朔がワクワクしてる。


今はプライベートだ。
敬語もない。

「朔、顔割れてんだろ?俺がいく」
陸が言う。


「何でもいい。適当に連れ出せ。」


「ほーい。んで?そのあとは?」


「飯だ」


「オッケー」


「今日、月島んとこの娘と約束してるらしいから、そのつもりで出てくるはずだ」


「月島はすっかり情報流してくれんな」
朔が言う。


「月島の娘と、付き人が付き合ってる。そもそも隠すのも、時間の問題だとは言っていたらしいから、こっちの出方を見たかったらしい。すぐに詫びにきた」


「そういう事な」
陸が言う。


「ああ。」
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