パパになった冷徹御曹司の溺愛は止まらない!~内緒の赤ちゃんごと、独占欲全開で娶られました~
それから数週間、私たちは穏やかな時間を過ごしていた。恭弥さんも移動がなくなった分、仕事に専念できているようだ。
「弥生、今日は花恋ちゃん来るの。ご挨拶してね」
週も半ばの今日は、東京に戻ってから再会した元樹に紹介してもらった花恋ちゃん。
二つ年下の彼女だが、とても素直で可愛らしい子だ。あの時、元樹たちもいろいろあったようだが、こうして結婚を控えていると聞いて本当に嬉しい。今日は、ランチをかねてうちに遊びに来る約束をしている。
その時、インターフォンがなり彼女が来たことが分かった。
「かれんちゃ」
最近、単語をよく話すようになった弥生が、ぴょんぴょんと飛び跳ねている。
「いらっしゃい」
弥生と一緒に出迎えると、花恋ちゃんは持っていた箱を私に差し出す。
「ケーキ? 作ってきてくれたの?」
ホテルのパティシエでもある彼女のケーキは絶品だ。
「弥生ちゃんにもあるからね」
「あい!」
嬉しそうに返事をする弥生に、私も嬉しくなってしまう。
「入って、入って」