パパになった冷徹御曹司の溺愛は止まらない!~内緒の赤ちゃんごと、独占欲全開で娶られました~
 どこかホテルの一室だろうか。目隠しをして、寝かされている咲良の姿。

「さやか! いい加減にしろ! いくらお前でも許せることと許せないことがあるぞ」
 ホテルの廊下という人通りが多い場所でこんな会話をするべきではないことは、百も承知だが、俺はさやかの胸ぐらをつかんでいた。

 さっきまで笑っていた咲良がどうして。俺は冷静さを失っていく。
「兄貴! 落ち着け」

 元樹が制止しなければ、さやかだろうが手が出ていたかもしれない。

「ねえ、恭弥。目撃者もたくさんるわ。いいの? こんなことして」
 確かにさやかが何をしているかわからない以上、芸能人である彼女に、暴力をしようとしているという風にしか見えないだろう。

「社長の座もなくなるわよ。私の言う通りにしないと」
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