パパになった冷徹御曹司の溺愛は止まらない!~内緒の赤ちゃんごと、独占欲全開で娶られました~
「あなたの息子ですよ!」

 今まで確執があったふたりだが、今やこんなやり取りを毎回している。


 言いたいことを言い合える関係になれたこと、小さい頃の過去を取り戻せたようで、なんかくすぐったい気持ち。
 恭弥さんは、そんな風に話していた。

 いつまでも続きそうなやり取りに、私は間に入ることにした。

「恭弥さん、弥生はどうしてますか?」
 クスクスと笑いつつ尋ねると、恭弥さんは「咲良!!」と私を呼ぶ。

「今会うのも、恥ずかしいので……。後で会いましょうね」

 私がそういうと、恭弥さんは「わかった」そう答える。
 ドアの向こうでなんとなく、大型犬がしょんぼりしている姿が思い浮かぶ。

 近寄りがたく、どこか冷たい感じがした恭弥さんはどこにもいない。愛溢れる感情豊かな人だ。

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